浜松市は、市面積の7割にあたる約10万haを森林が占め、日本三大人工美林に数えられる「天竜美林」を中心に古くから林業・木材産業が盛んな地域です。市では、これらの森林資源を活かし、森林の持つ多面的機能を向上させるための指針として「浜松市森林・林業ビジョン」を策定し、①育てる林業から売る林業への進化、②森林を活かす新たな取組みの展開、③市民一人ひとりの森林経営・管理への参加、の3つを戦略として取り組んでいるところです。
平成22年には、森林組合や県等で構成した「天竜林材業振興協議会」が「FSC森林認証」を取得しました。現在、認証森林は3万8千haまで増加し、市町村別面積は全国第1位となっています。複数の団体が連携しての認証取得は、全国初の取り組みであると同時に、関係する森林所有者数も1位となっています。COC認証を受けた市内の約70の事業体が、FSC認証材を全国に供給しています。